
ワーホリに行きたいけど、帰国したら無職って本当?
ある程度キャリアも積んでるし、お金もかかる‥再就職できないなら行かない方がいいのかな?
30歳目前でワーホリを考えている場合、今の会社や仕事を辞めてワーホリへ行くことに躊躇してしまう方もいますよね。

私も30歳になる年齢でワーホリを申し込んだ時は、お金もかかるし、長年働いた会社を退職して行くことに悩みましたが、行ってよかったです!
実際に、私の周りでも30歳過ぎてワーホリをした人は何人かいましたし、帰国後はそれぞれの仕事に就いています。
私もワーホリ中に日本の新しい仕事を得ることができて、帰国後はその仕事をしていました。
この記事では、30歳(アラサー)を超えてワーホリをした筆者の体験談を踏まえて、帰国後の再就職やキャリアに悩む方に向けてお話してきます。
- ワーホリに行きたいけど再就職できるか不安で悩んでいる
- 帰国後の転職期間を短くしたい
- お金やキャリアを一旦捨てて、ワーホリを選択した方がいいか悩んでいる
30歳でワーホリへ行き、帰国後に再就職が難しいといわれる原因《実体験含む》
まず、一般的に30歳(アラサー)でワーホリへ行くことで、再就職が難しいといわれる5つの原因があります。
① 日本の企業はワーホリを“ネガティブ”に捉える傾向がある【現地でも同様】
② 30代の転職市場で求められるのは、スキルと実績が必須
③ ワーホリでの経験=キャリアアップに繋がらない
④ ワーホリ=ブランクに見られる場合もある
⑤ 身に付く英語力は日常会話程度で、より高度な英語力が必要
例えば、30代から転職を目指した場合、ほとんどの企業が“スキルと実績”を最重視します。
ワーホリで海外に滞在しただけでは、スキルや実績としてみられることは少なく、具体的に得た経験やスキルをもとにどのようなことが出来るのか具現化することが大切です。
それでは、具体的にどのような原因で難しいといわれてしまうのか、私も実際に現地で痛感した出来事を踏まえて詳しく説明してきます。
① 日本の企業はワーホリを“ネガティブ”に捉える傾向がある【現地でも同様】
ワーホリは、帰国後の転職活動に不利に働くことは十分知られているかと思いますが、ワーホリ先も同様に“ワーホリ生をネガティブ”に捉えられる場合があります。
日本の企業は、名前の通り“ワーキングホリデー”なので「休暇」と捉えられることが多く、“海外へ長期で遊びに行ってきた”と面接官に誤解されることが多いためです。
一方で、現地の就労先でも「ワーホリはすぐ辞める(一時的しか働けない)」「英語力が足りてないから現地の人を採用した方がいい」と思われることもあり、仕事を得るのが簡単ではないことも現状です。
もし十分な英語力がほとんどない人が仕事探しをする場合、希望する職種につくことは難しく、例え目的があっても、スキルが身につかないまま帰国する可能性もあります。

私がワーホリへ行った時はコロナ明けだったため、沢山の外国人がワーホリに来ていました。語学が堪能な人でも仕事を得るのに苦労し、結局は大きなスキルや経験を得られずに帰国したケースを知っていますし、私自身も思うような結果を得られませんでした。
そのため、私や周りの経験談からいえることは、今後のキャリアに活かしたい!と考えている人は、ぜひ出国前に十分な英語力を身につけて、自分の武器(スキルや経験)を把握してから出発されることをおすすめします。
② 30代の転職市場で求められるのは、スキルと実績が必須
次に、30代で求められることは「スキルや実績などの即戦力」であるため、“ただワーホリしてきた”だけでは弱いため、何を得て、どんなスキルを身につけたのかしっかりとPRすることが大切です。
30代は、ある程度責任あるポジションで活躍する人も多く、20代と違ってスキルや経験は“あって当たり前”と思われることが多いです。
例えば、面接の時にこのような質問をされることがあります。
「ワーキングホリデー先で得たスキルや経験を教えてください」
「これまでの日本のキャリアを捨てて、ワーキングホリデーをされたのはなぜですか?」

上の質問は、ワーホリに限らず、転職活動をする場合でも「なぜ退職されたのですか?」と聞かれる質問に似ているよね。
そのため、これらの言葉に答えられるようにしておくためにも、ワーホリ中から意識して生活をしましょう。
③ ワーホリでの経験=キャリアアップに繋がらない
厳しい言葉になりますが、最初からワーホリで日本と同等、またはより良い条件でキャリアを積むことは難しい人が多いです。
なぜなら、ワーキングホリデービザは、働くことは出来ても職種によっては、その国で定められた資格を取得しないと働くことが出来ない場合もあるため、仕事の選択肢が限られるからです。
例えば、最初は日本食レストランでウェイターやディッシュウォッシャー、調理人補佐などのアルバイトから始める人も多く、その後に自分のキャリアを見据えて別の仕事にうつる方も多いです。
そのため、キャリアアップを目的にワーホリをする方は、事前準備と語学力の向上はなるべくしてから出発することをおすすめします。

私の失敗談は、例えキャリアに語学を使わなくても、海外で働く以上は語学力が必須であることをもっと理解することでした。どんな仕事や経験をする場合でも、必ず英語は使うので、日常会話程度は聞き取りや話せるようにしておくと良いでしょう!
④ ワーホリ=ブランクに見られる場合もある
キャリアを積んでいる30代でワーホリへ行くと、「ブランク」に見られる場合もあります。
これは、冒頭のネガティブイメージと重複しますが、日本で転職活動をする場合、担当者によっては「ワーホリ=休暇」と捉えられる企業もあるからです。
例えば、ワーホリ限らず、転職活動する場合は面接官から「なぜ前の企業を辞めましたか?」「この間に空白があるように見えますが、どうされましたか?」と聞かれることは多いでしょう。
その時に、ワーホリへ行くために退職したことを伝えれば、多くの面接官は「なぜワーキングホリデーに参加されたのか」「そこでどんな経験を得られたか」といった質問を投げかけられます。
ワーホリをどのように過ごすかは自分次第ですが、帰国後ブランクとして見られないためにも、このような質問にはしっかり答えられるようにしておきましょう!
⑤ 身に付く英語力は日常会話程度で、より高度な英語力が必要
最後に、もし今後 “英語力を使った仕事に就きたい”と思う方は、渡航前に英語力を高めておくのがベストです。
ワーホリは期間限定のビザであるため、日常会話程度のレベルなら身に付くことが殆どですが、転職活動で求められる英語力はより高度なレベルを求められるからです。
※ ご自身の渡航前のレベルによるので個人差があります。
例えば、渡航先でも日本人と付き合っていれば英語力は伸びませんし、そこまで英語力を求めない仕事もいくつかあります。
しかし、事前に英語力を高めておけば、仕事の幅も広がり、やりたいことにも挑戦できるのです。
そのため、帰国後の転職活動を成功させるためにも、渡航前になるべく英語力を高めておき、帰国後は英語力の証明ができる資格を取得すると良いでしょう。

ワーホリはあっという間に時間が過ぎていきます。社会人でワーホリする場合、ほとんどの方は仕事をしながら勉強をしたり準備をするので、大変だと思いますが、後悔のないワーホリライフを過ごせるように事前準備は必要不可欠です!
ここまでがマイナスイメージも踏まえて、30歳(アラサー)でワーホリへ行くことで、再就職が難しいといわれる5つの要因をお伝えしてきました。
しかし、ワーホリへ行かなければ得られないメリットも沢山あるので、ここから先は「ワーホリをするメリット」を私の体験談をもとにお話してきます。
《30歳過ぎてワーホリした筆者が思う》今の仕事を辞めてもワーホリするメリット
30歳でキャリアを積んでいる社会人がワーホリをする場合、自分の目標や目的が明確であるワーホリなら行くメリットは十分あります。
- 様々な人生経験やスキルをレジュメに書くことが出来る
- 資金面においてある程度余裕があるから、安定した生活を送れる
- 今後のキャリアを考えるきっかけを持てる
- 現地就職が出来れば、新しいキャリアをスタートできる

実際に私がワーホリしていた時も、30歳過ぎてワーホリしていた人も何人もいましたし、休職して留学をしていた40代以降の方もいました。
ワーホリは若いイメージを持つビザですが、何歳になっても自分の人生を見つめ直したり、キャリアアップを目指して海外にくる人は沢山いるので、30歳でも遅くありません。
それでは、具体的に30歳でワーホリするメリットを一つずつみていきましょう!
様々な人生経験やスキルをレジュメに書くことが出来る
海外で仕事を探す上で、レジュメ(履歴書)は必要不可欠ですが、日本の職歴や仕事で培ったスキル、実績などを書くことで仕事の採用に繋がりやすいです。
日本よりも特に海外の場合は、これまでの実務経験や業績などを重視する企業は多いです。一般的に社会人経験やスキルをもつ30歳は、書く内容もあるため有利に働くことが多いからです。
例えば、ワーホリの渡航先で仕事を探す場合、レジュメ(履歴書)がないと始まりませんが、主に以下のような内容を書きます。
- 職歴(日本での職歴含む。何をしてきたのか)
- 学歴(最終学歴から記入して、具体的に何を勉強したか)
- スキルや資格
- 自分の個人情報など

私がワーホリをしていたオーストラリアでは、特にスキルの欄をよく見てました!最初は飲食店で働きましたが、直近までウェイトレスの経験があったので、それを書いたら合格しました。
30歳は、10代・20代から比べると社会人経験の長い方も多いので、これまでの会社で任されてきた内容ややってきた経験、スキルも書きやすく、自分の強みや弱みも把握しているので、可能ならば渡航前からまとめておくとスムーズに仕事探しが出来ます。

レジュメ作成は、自分でも出来るし、留学エージェントを利用して出発する場合はサポートしてる会社を選ぶと、渡航しても安心して仕事探しを始められるね。
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資金面においてある程度余裕があるから、安定した生活を送れる
次に、社会人経験の長い30歳は、ある程度資金面において余裕のある方も多いため、渡航しても安定した生活を送りやすいです。
なぜなら、渡航してすぐに仕事をゲットすることは難しいため、余裕を持って出国することが望ましいからです。
例えば、私がワーホリをしたオーストラリアでは、コロナ禍明けで日本以外の国からもワーキングホリデーをしに渡航してきた外国人が多かったので、就労する条件がどんどん厳しくなり、日常会話以上の語学力を持つ子でも仕事をゲットするまで3ヶ月はかかっていました。
2024年の9月末頃に「News every」で報道されたニュースでも、語学力の劣る人は特に仕事探しに苦労をしている状況を見受けられます。

語学力に自信がないと日本食レストランで働くという記事もみますが、実際に日本食レストランで働いてみて、日常会話程度の語学力がなければオーダーも聞き取れませんし、現地スタッフと会話もできないため、もし採用されてもシフトが削られて解雇になる人もいました。
ワーホリは働きながら資金を貯めれるビザなので、中には資金の少ない方もいますが、近年の情勢を見ると、資金に余裕をもって出発できる方が望ましいです。
今後のキャリアを考えるきっかけを持てる
ワーホリはキャリアブランクにも見えますが、今後のキャリアを見つめ直すきっかけにもなります。
30歳になると、一般的に部下を持ち、責任のある業務を任されますが、仕事が忙しいとなかなか今後の進路を考える余裕はないですよね。
例えば、日本で仕事をした場合、よりスキルを身につけたり出世することは出来ますが、意識的に新しい価値観を取り入れないと、日々に慣れてきてしまいます。
しかし、ワーホリの魅力は、様々な年齢の人たちと新しく出会い、その国の言語を学びながら生活をすることで、新しい価値観や日々に“余白”が出来ます。
そのため、今まで挑戦できなかったことにチャレンジしたり、新しいスキルを習得する機会が出来るのです。
日本にいたら生まれなかった新たな視点を持つことで、今後のキャリアを見つめ直すきっかけにもなります。

今後の進路を考えること以外にも、現地の暮らし方に触れることで、住まい方や働き方などのライフスタイルに良い影響を与えてくれる場合もあります。旅行ではなく、生活をしないと見えないこともあるため、思い切って海外で暮らすのも一つです!
現地就職が出来れば、新しいキャリアをスタートできる
最後に、ハードルは高いですが、現地就職が出来れば、一時的な滞在ではなくなるため、新しいキャリアをスタートすることが出来ます。
もし英語も問題なく話すことが出来て、日本での経験もあれば「キャリアやスキルもあって有力な人材」と企業がみてくれて就労ビザを許可するケースもあるからです。
例えば、私の友人では長年、美容師として日本で働いていた子がワーキングホリデー先でも美容師として働き、就労ビザを目指すために語学力をあげようと頑張っている子もいました。

ビザが取りやすい職種や業種にもよりますが、専門知識を持ち語学力もある場合は、海外で働くチャンスがあるのがワーホリです。
もし、就労ビザを目指す場合は、やはり語学力は重要視されるため、語学学校に長く通うなどの対策をとりましょう。
ここまでが30歳で今の仕事を辞めても、ワーホリするメリットをお伝えしてきました。
ワーホリは年齢制限のあるビザで、仕事も休暇も学業もできるのがメリットです。後悔しないためにも、もし少しでも疑問や興味があれば、専門のカウンセラーに相談することも一つの解決方法です。
それでは、ここからはこれからワーホリをする方に向けて、帰国後に無職にならないために今からできることをお話してきます。
【これからワーホリする人必見!】帰国後、無職にならないために今から出来ること
30歳(アラサー)で帰国後、無職にならないようにするためには、事前準備や計画をしっかりとすることが大切です。
- ワーホリへ行く目的や欲しい結果を具体的に言語化する
- 英語力を少しでも上げて出発する
- 帰国後どんな仕事をしたいか、事前に情報収集する
- フリーランスになり、キャリアブランクを小さくする
上記のうち、少なくとも①〜③は、ワーホリへ行く前に準備する場合と、しなかった場合では得られる結果も変わります。
ほとんどの方は、1年という短い期間での滞在になると思うので、後悔のないように今から準備できることを進めてきましょう!
それでは具体的に1つずつご説明します。
① ワーホリへ行く目的や欲しい結果を具体的に言語化する
まず一番大切なのは、30歳でワーホリをする場合、行く目的や欲しい結果を具体的に言語化した上で出発することが非常に重要です。

目的だけ決めて、“あとは行ったらなんとかなる”だと、今後のキャリアに活かせる経験やスキルの習得が難しいので、出来れば「何を得たいのか」まで言葉に出来るとベストです。
ワーキングホリデーで来ている多くの人が、「なんとなく海外に来たかった」「日本で疲れたから海外で生活してみたかった」という漠然な想いで来ています。
そのため、帰国後に“ただ海外生活してきた”になりかねず、再就職するまでに無職期間が続いたり、キャリアに悩みやすいので、計画が大切なのです。
例えば、“語学を伸ばす”目標を立てた場合、素晴らしい目標ではありますが、それではワーキングホリデービザではなく、勉強に集中できる「留学」の方が向いてます。
ただ“語学を伸ばす”だけではなく、さらに「この国でしか取れない資格をとる」「現地企業でインターシップに参加する」など、帰国後のキャリアを見据えた経験をすると良いでしょう。

私が後悔していることは、エージェント任せではなく、もっと自分で日本にいるうちから情報を集めて、業界によっては繁忙期・閑散期なども知ることが出来れば、やりたかったことに近づいたと思ってます。
渡航先では、その時の情勢により、“行かないとわからないこと”ももちろんあります。
しかし、目標を決めて具体的に何をすればいいのか細分化することで、もし上手く行かなかった場合でも、その目標を見失わずに生活することが出来るので、出発前に言語化することが大切です。
② 英語力を少しでも上げて出発する
次に、出国前から日常会話程度話せるように勉強することです。
語学を習得するまで時間がかかりますし、例え語学学校へ行っても、相当努力しなければ話すことも聞き取ることもできないからです。

私は語学が目的ではなかったので、重きを置いていませんでしたが、後悔しています。何をするにも英語を話せなければ、希望する仕事にも就けませんし、厳しいですがやりたいことすら出来ません。
実際に、私がやったことは、中学英語をやり直したり、オンライン英会話でレッスンを受けていましたが、これ以上の努力は必要です。(※個人差はあります)
そのため、可能ならば、ワーホリ前から日常会話程度話せるようになることをおすすめします。
③ 帰国後どんな仕事をしたいか、事前に情報収集する
“ 帰国後にどのような業界でどんな仕事をしたいか ”をワーホリ前から考えることも非常に大切です。
キャリアプランを立てて出発することで、出国前から帰国後に働きたい業界が求めているスキルや語学力のスコアなどを知ることが出来るからです。
例えば、帰国後は語学力を使った仕事に就きたいとします。その場合、その企業がどのくらいの英語力を求めているか数値化されていれば、TOEICを受けて証明することもできます。
また、近年ではSNSの普及により、企業もマーケティングができる人を求めています。ワーホリで見てきた経験を必要とされる人たちに届けることで、帰国後の転職活動や副業にも活かすことが出来るでしょう。
そのため、渡航前から求人情報などをチェックしておくことをおすすめします。
④ フリーランスになり、キャリアブランクを小さくする
最後に個人的におすすめなのが、フリーランスになり、帰国後の転職に悩むことなく、自分のキャリアアップを高めていく方法です。
フリーランスなら、業種にもよりますが、ワーホリ中でも海外で日本の仕事を続けることが出来ますし、ブランクを小さくすることが出来るからです。

私は、渡航先でも働いていましたが、シフトが安定していなかったので、フリーランスで得た収入で、比較的安定した生活を送ることが出来ました
例えば、海外でもPC環境が整っていれば、働ける仕事はいくつかあります。
- SNSマーケター、webライター
- webデザイナー
- プログラマー
- デザイナー など
特に女性の場合は、結婚・出産などでライフステージが変わると、今までの働き方を見つめ直す機会も出てきますよね。
そのため、今後のライフスタイルのためにも、帰国後にフリーランスとして活躍できるようにスキルアップを目指す方法もおすすめです。
ここまでが、これからワーホリする人に向けて出来ることをご紹介してきましたが、この記事を読んでいる方の中には既にワーホリしている人もいますよね。
ここから先は、今ワーホリをしている人に向けて出来ることをお伝えしてきます。
【ワーホリ中】帰国後のキャリア(就職)を成功させるために今から出来ること
帰国後に就職活動を始めて無職期間を短くしたり、中には起業するなど、今後のキャリアを成功させるためには、ワーホリ期間から準備を進めることが大切です。
- TOEICなどの英語力を証明できる資格に挑戦して、高得点を目指す
- 英語力以外のスキルを習得する
- ワーホリで得た知識や経験を言語化する
- ワーホリ後の転職に強いエージェントに登録する
- 就職以外の選択肢=起業や個人事業主などの選択肢も視野に入れる
ワーホリ中は、仕事や学業、色々なエリアをまわるためにラウンドトリップする方も多く、忙しいと思いますが、帰国後にも手続きなどやるべきことも多いため、事前に準備することで、転職活動など早めのスタートを切ることが出来ます。
それでは具体的に1つずつご説明してきます。
① TOEICなどの英語力を証明できる資格に挑戦して、高得点を目指す
まず、語学力を活かした仕事に就きたい方は、TOEICなどの英語力を証明できる資格をとりましょう!
冒頭にもお話しましたが、一般的に“ワーホリは休暇”と捉えられてしまう場合が多いため、「ワーホリでも英語を勉強して仕事も現地でしてきた」という証明をできれば履歴書に記載できて有利だからです。
例えば、日経転職版が23年7月に実施した「資格と学び直しに関する意識調査」でTOEICスコアを任意項目として調査した結果、30代は700点以上が平均値です。

引用:日経転職版「TOEICスコア調査2024(前編) 日経転職版会員の平均スコアは710点 役職別、業種別、職種別にビジネスパーソンのTOEIC平均スコアを大公開」
業界別にもよりますが、700点以上取っていれば転職の幅は広くなり、有利になる可能性は高いです。
そのため、転職に活かしたい方は、上記の点数を目指して資格取得に励みましょう!
② 英語力以外のスキルを習得する
次に、英語力以外のスキルを習得することも大切です。
これは、転職活動に限った話ではなく、もし起業やフリーランスで仕事をする場合でも、一般的に30歳は「スキルや実績、即戦力」を求められるからです。
例えば、英語を話すことが出来ても、その業界で未経験の場合や社会人経験のない方は、経験のある人から比べると就職活動は不利になってしまいます。
もし目指している業界が既に決まっていたら、関連したスキルや経験をワーホリ中につけておくと良いでしょう。
例えば、ワーホリでできる経験やスキル取得は以下のような例があります。
・現地企業でインターシップをする、働く
・ボランティア活動に参加する
・バリスタコースを取得し、カフェで実務経験をする
・ヨガやピラティスなどの専門コースを習得する
最近では、Instagramやyoutubeなどで発信する人も増えてきているので、ワーホリ中にSNSマーケティングを勉強したりすることも一つのスキルになりますよね。
帰国後の転職活動に活かすためにも、英語力以外のスキルの習得しておくと良いでしょう!
③ ワーホリで得た知識や経験を言語化する
忘れないうちにワーホリで得た知識や経験を言語化しておきましょう!
帰国後の就職活動において、海外で得た経験やスキルを正しく伝えることは大切です。
ワーホリ中に色々な経験をしてきていると思いますが、言葉で表現すると以下のような経験を得られている方が多いのではないでしょうか。
- グローバルな視点と国際的視野を持てる
- 柔軟性や適応力が身に付く
- 語学力を活かしたコミュニケーション能力
- 自己管理能力 など
まず、ワーホリは色々な国から参加しているので、多国籍の人と生活や仕事を共にします。異なるバックグラウンドを持つ人と生活をすることで、異文化の理解や柔軟性が自然と身についていきます。
また、渡航先で生活や仕事をスタートするため、語学力を使って、様々な手続きを自分でしなくてはなりません。
そのため、コミュニケーション能力や自己管理能力なども身につきます。

海外で生活することは日本で経験してこなかったことが多いです。大切なのは、これらの経験を次のキャリアにどう活かしていけるか言語化することです!
④ ワーホリ後の転職に強いエージェントに登録する
転職エージェントはいくつかありますが、ワーホリ帰国後の転職サポートに強いエージェントに登録する方法もおすすめです。
転職活動において、一般的にワーホリは帰国後の転職が難しいとネガティブイメージを抱かれています。
そのため、事前準備や、プロのキャリアカウンセラーにアドバイスを貰いながら、履歴書を作成するなど転職サポートのあるエージェントに登録するのも無職期間を短くするポイントです。
例えば、転職サポートのある各エージェントはこちらです。
エージェント名 | おすすめポイント |
① リクルートエージェント | ・転職支援実績NO.1 ・各業界・各業種に精通したキャリアアドバイザーが対応 ・職務経歴書・履歴書などの書類の添削サービス |
② エンワールド | ・英語力を活かしたハイクラス転職をサポート ・年収800万円以上の大手外資系・日系グローバル企業10,000件以上保持 |
③ doda | ・非公開求人数がトップクラス ・履歴書、職務経歴書サービスあり |

これから英語力を活かしてグローバルに活躍したい人にとって、海外の求人情報が掲載されているエージェントに登録するのも大切だよね。未公開情報などもあるので、複数登録して求人情報を見逃さないようにチェックしておきましょう!
⑤ 就職以外の選択肢=起業や個人事業主などの選択肢も視野に入れる
最後は、どこかの企業に就職するのではなく、自分で独立・起業する方法です。
起業するまでの道のりや実際に稼げるまでは時間も労力もかかりますが、海外で見てきた経験やスキルを活かして起業する人もいます。
例えば、現地で収集した物を販売したり、ヨガやセラピーなどの海外の資格を得て独立する方もいます。近年ではSNSの普及により、インフルエンサーやyoutuberという職業が定着してきたので、現地の情報を発信する方もいます。
起業するためには、目的やどのような事業形態を扱うのか、会社なのか、最初は個人事業主から始めるのか、等を考える必要はありますが、帰国して準備が進められるようにワーホリ中から考えておきましょう。
実際のワーホリ帰国後のキャリアを紹介
それでは、実際に帰国してからどのような職業に就いているのか、実体験も含みながら以下の4つのカテゴリーにまとめてみました。
- 日本の企業に就職する
- 現地就職をし、永住権を目指す
- 学生ビザに切り替えて、現地に残る
- フリーランスで仕事をする
4つのカテゴリーでさらに分類分けをしていくと、渡航前に働いていた業界に戻る人やワーホリでの経験をもとに、新しい資格に挑戦をして再出発をする人、日系の企業に現地就職する人、現地でアルバイトをしながら資金を貯めて、学生ビザに切り替える人もいます。
それでは実際にどのような業界に就いているのか、詳しくみていきましょう!
① 日本の企業に就職する
まず、帰国後に日本の企業に再就職することは、ほとんどの人が選択する進路でしょう。
ワーホリで得た経験やスキルを活かして再就職活動をする人もいれば、今までの業界に戻る人、全く新しい業界に挑戦するなど、人それぞれです。

例えば、美容師や調理師の友人は現地でも継続してスキルを磨いて、帰国後には同じ業界で働く人もいました。インターシップやボランティア活動に参加した人は、日本に戻って資格をとり、新しい業界に挑戦する人もいました。
再就職する場合、面接でワーホリの目的やそこで得たスキルや経験を聞かれることが多いので、準備をして、エージェントなども積極的に活用していきましょう!
② 現地就職をし、永住権を目指す
次に選択肢として少数派ですが、ワーホリ中に現地就職をして永住権を目指す人もいます。
英語力も堪能で、専門知識がある人は、ワーホリビザから就労ビザや永住権を目指して現地就職することも可能です。
ただし、例え語学力も専門知識もあり、日本ではその業界に長く働いていた経験を持っていても、現地で就職できるかどうかは、「その就職するであろう企業」にかかっています。

就労ビザを出すにも、企業がお金と時間をかけて取得する必要があるため、「本当に私(あなた)のことを採用したい」と思ってもらえることが必要です。
ハードルは高いですが、もし現地で就職を目指す場合は、語学力と専門知識をつけて、今から出来るスキルを身につけながら、情報収集しておきましょう。
③ 学生ビザに切り替えて、現地に残る
“もう少し勉強がしたい” “滞在したい”場合、ワーキングホリデービザから学生ビザに切り替えて滞在する人もいます。
学生ビザの場合、学業が目的になるため、規定が変わったり、費用もかかりますが、現地に残ることができるのはメリットですよね。
例えば、オーストラリアでワーキングホリデービザから、学生ビザに切り替える場合、メリットが2つあります。
1つ目のメリットは、「長期滞在が可能であること」です。
ビジネスのCertificateⅢ、Diploma、Avdvanced Diplomaのコースを取ると、3年以上の学生ビザを取得することができ長期滞在が可能になるのでおすすめです!
オーストラリア留学.netより
もし、専門コースなどを取得出来れば、帰国後の就職に有利に働きますよね。
また、オーストラリアでは、限られていますが学生ビザでも働くことが出来ます。
学習または研修の期間中は、2 週間に 48 時間まで働くことができます (研究による修士号または博士号取得を目指す学生とその家族には労働時間制限はありません)。
student visa「With this visa you can」より

私のワーホリしていた友人も、31歳を過ぎてしまうとセカンドビザを取得できない為、学生ビザを利用して滞在していました
費用はかかりますが、目的を持って滞在を延長することも一つのメリットです。
もし切り替えを希望する場合は、ワーホリが切れる前に準備を進めましょう!
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④ フリーランスで仕事をする
最後は企業に属さずに、フリーランスで仕事をする場合です。
実際にワーホリをきっかけに起業や独立を目指す方も多く、ワーホリ中に得られる「自由さ」を求めて、企業に属したくないと考える人や、異文化の人たちと交流することによって生まれる「新しい価値観」などから、自分で仕事をしたいと考えている人も増えています。

私はワーホリをきっかけに、今後の人生を考えた時、「国内外どこにいても仕事ができるようにしたい」と思い、渡航前にフリーランスになりました!そのおかげで、ワーホリ滞在中も日本の仕事を受注しながら生活をしていました。
例えば、フリーランスで日本語教師になっている方、エンジニアの方、SNSで生計を立てている方、フォトグラファー、デザイナー、美容師など職種は様々です。
ワーホリ中は言葉の壁や生活スタイルの違い、海外での仕事探し、住居探しなど、色々な壁に衝突しながらも生活をします。
その中で自然と身についた自己解決能力や問題提起、バイタリティー精神などを活かして起業することも進路の選択肢の一つとしておすすめです。
まとめ| 帰国後の再就職やキャリアは本人次第!
ワーホリ帰国後に、再就職をする場合、ネガティブイメージを持たれることは少なからずありますが、帰国後の再就職やキャリアを形成するのは、本人次第です!
きちんと目標や目的を持って事前に準備をすることで、ワーホリ中でも目標を見失わずに、生活することが出来ます。
また、帰国後無職にならないためにも、ワーホリ中から以下の5つのポイントを心掛けて準備しておくことをおすすめします。
- TOEICなどの英語力を証明できる資格に挑戦して、高得点を目指す
- 英語力以外のスキルを習得する
- ワーホリで得た知識や経験を言語化する
- ワーホリ後の転職に強いエージェントに登録する
- 就職以外の選択肢=起業なども視野に入れる
帰国後のキャリアを決めるのは、本人次第なので悔いの残らないワーホリライフを過ごしましょう!
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